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【当会】スタッフまるごと医院を変えるワンデーセミナー名古屋
 ―あなたの一歩が歯科医療を変える―

■ワンデーセミナー名古屋に参加して
清水浩一(岐阜市開業)

「スタッフまるごと医院を変えるワンデーセミナー」が7月8日(日)に名古屋市の安保ホールにおいて開催されました。当日は日本ヘルスケア歯科研究会が掲げる、健康を守り育てる診療所を目指しておられる歯科医師、歯科衛生士ら約100名の参加がありました。今、歯科界には色々な意味での予防という風が吹いています。その影響もあろうと思われますが、会場は満席というような状況でありました。

はじめに、藤木省三さんから「健康を守り育てる歯科医療」の概念と行動についてのお話がありました。続いて、伊藤中さんからペリオドントロジー、カリオロジーに基づく臨床について、自院の初診からメインテナンスまで、色々な文献に基づいた説明がありました。最後に、秋元秀俊さんから「患者の気持ちと歯医者の気持ちのすれ違い」というテーマで予防ケアの難しさを患者、歯科医師関係からお話していただきました。

私も以前は、大多数の歯科医と同様にキュア的な診療、精密で審美的な修復や補綴を学び、それらを長く機能させるためにと考え、エンドやペリオの勉強をしてまいりました。しかし、いくらぴったりマージン、ぴったり根充、ぴかぴか歯肉をめざしても、患者さんが磨かなければ、定期検診に来院しなければ、その結果は悲惨なものです。その残念な経験から、予防的な診療を行っている診療所の勉強会や講習会に参加し、色々な文献から、自院の予防的なシステムを構築してきました。当院に来院された患者さんの口腔の健康はなんとしても守ってあげたいと考えてきました。スタッフと一緒に診療後遅くまで、勉強したり、色々な講習会で学んできたのはそのためでした。

今回のセミナーのなかで、藤木さんが開業して何年も経ち「よかったな」と思えることは何でしょう? ずっと来てくださってる患者さんが、口腔の健康を守りながら気持ちよく毎日を過ごしてくださる姿を見ることだと思います。小さかった子供たちがむし歯や歯周病の心配なく成人になって行く、高齢になっても「歯が痛くなったことがありません」と喜んでもらえることが、歯科医療に携わる者にとって最大の喜びである、と話されていました。まったく同感です。

ケア的な診療を行っている診療所の共通の気持ちだと思います。

日本へルスケア歯科研究会の会員になって数年になりますが、このような集まりに参加したのは今回が初めてです。先般、歯科衛生士法改正の署名運動がありました。歯科衛生士による縁下の処置や検査を規制する事態が生じているとのことでした。秋元氏のお話にもありましたが、医療保障のなかでの歯科の位置づけは、厳しいものがあります。行政は医療費削減という名目だけで、ますます締め付けを強化してくるでしょう。患者さんの健康を守るための歯科医療を今後も続けていくためには個人の力だけではなんともなりません。う蝕や歯周病が、予防可能な疾患であるということを、広く世間に啓蒙し、健康を守り育てる歯科医療を実践している診療所を増やし、そのことにより人々の健康に寄与し、世論から行政を動かさなければならないと思いました。

ワンデーセミナー名古屋に参加し、私の診療所も、微力ながらその一員になれるように努力して行こうと思いました。

◆ ◇ ◆

■ワンデーセミナー名古屋に参加して
西野理恵(うずら歯科医院・歯科衛生士)

“あなたの一歩が歯科医療を変える”この題目を見させて頂き、「削らない、守る、予防」を中心とした診療所が増えて来ている今、私たちの診療所もその一員として、よりレベルアップができるきっかけとなるのではないかと期待を持ち、7月8日(日)に開催されたセミナーに参加させて頂きました。

セミナーでは、藤木省三先生、伊藤 中先生、秋元秀俊さんからお話があり、私たちに出来ることは何かを、改めて考えることができました。 修復中心から予防を基本とする診療所が増えている中、藤木先生から健康を守り育てる診療の、スキルアップについてのお話がありました。

1つ目に、「チーム医療の確立」です。このお話で、診療所でミーティングを定期的に行うことの大切さを学びました。いくら院長だけが、いくら歯科衛生士だけが頑張っていても大きな力にはならない。どちらかの一方通行ではなく、お互いの意見を出し合い、スタッフ皆で診療所を高めていけたら、そこに患者さんの理解や信頼も得られるのではないかと思います。

2つ目に、「診断情報の提供」です。規格化した資料はもちろん大切ですが、そのデータをベースに患者さんに十分理解して頂くことが大切です。秋元さんのお話でもありましたが、患者さんへしっかり説明したつもりであっても、患者さんに伝えきれていなかった… というケースもあると思います。インフォームドコンセントの大切さを改めて考えさせられました。

3つ目に、「カリエスリスクの気付きと行動変容」です。ここでは、う蝕への対応について、小児にももちろん大切ですが、高齢化が進む中、唾液量の少ない方、根面カリエスの予防において、フッ化物洗口を取り入れる大切さを学びました。

4つ目に、「メインテナンスシステムの確立」です。先生と患者さんの間に入り、パイプのような役目を果たしている私たち歯科衛生士にとって、サブカルテをより充実したものにしていく必要があると思います。その他に、患者さんに伝えたいメッセージなどを取り入れた、“お口の健康手帳”や、“ウィステリア”という患者データソフトを活用できるといいと思います。

私たち診療所は、患者さんがいてこそ成り立つものだと思います。その患者さんとスタッフ間、そして診療所のスタッフ間で、「ありがとう」という言葉、そして何より「笑顔」であふれる診療所を目指したいです。そのためには、伊藤先生からのお話でもありましたが、知識の吸収だけでなく、患者さんに対する配慮やスタッフ間での気配りが求められます。その上で、健康な口腔内を守り育てることが大切かと思います。そこから真の笑顔が生まれるのではないでしょうか。

今回のワンデーセミナーで学んだことを活かし、向上心を忘れず、志を持ち、スタッフ皆で精進していきたいと思います。講師の先生方ありがとうございました。

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