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【当会】歯科衛生士検定コース

■「人に見られ評価される」ということ…
蓮見 愛(杉山歯科医院勤務)

今回検定を受ける歯科衛生士は10名いました。その他、今年、認定を受ける受講者の医院の歯科医師、昨年検定を受けた受講者の医院の歯科医師が参加されていました。

口腔内写真撮影検定、歯周組織検査検定が私の中では山場でした。日頃臨床の場ではスタッフ同士お互いに口腔内写真、歯周組織検査を確認する機会がありません。「人に見られ評価される」ということが、緊張感に包まれ、日頃の自分を十分に発揮することの、難しい場。しかし、発揮しなくてはいけない場と思いました。
検定を受けていて、患者さんに行うときも、緊張感をもって行わないといけないなぁ〜と再認識し反省するところもありました。

今回検定を受けて、勉強した部分、反省した部分、いままでの臨床を肯定できた部分、いろいろなものを感じられたことで良い経験ができました。

◆ ◇ ◆

■「やっている」と「出来ている」の違い
山下裕加(菊地歯科勤務)

私はいわゆるヘルスケア型診療所である菊地歯科に勤め6年になります。その菊地歯科も認定診療所になり3年経過しました。ある日院長から「歯科衛生士検定コースを受けてみないか」と声を掛けられました。そう言われた直後は「受けてみよう」という前向きな感情は正直ありませんでした。それは今まで歯科衛生士をやってきた中で自分の仕事のスキルを具体的に評価を受けたことがないため、それを客観的に人に評価されるのが怖かったからです。しかしその一方ヘルスケア歯科診療をやっていくうえで必要とされるスキルや技術はどのような事柄があるのかという疑問もあり、決心には数日かかりましたが検定を受けてみることにしました。

実際に受けてみると、参考にしている歯科医院の紹介をもとに担当患者さんのQOLの向上のためにどうサポートしていくか、歯科衛生士まかせにならずに患者さん自身にいかにセルフケアの自立の支援をしていくか、患者さんのサポートの中心となっている歯科衛生士のマネージメントをする院長の役割、新人歯科衛生士への教育について、初期治療を進めていくうえでのカリオロジーやペリオの知識、などが講義内容でした。もちろん歯周病検査や口腔内写真撮影検定も行われました。この検定を受けるに当たって、事前に読んで理解しておかなければならない5冊の課題図書がありました。読んだ本もあったのですが読んだことがない本もありました。それを読むにあたり、もう一度自分の持っている基本的な知識の範囲はどのくらいかということがしっかり分かり、足りない知識の補充の必要性も感じました。

菊地歯科ではヘルスケア型に移行するにあたり完全に個室になりました。個室にしたこともあり他の患者さんを気にすることなく、担当患者さんの気持ちが聞き取りやすくはなったのですが、その反面、他の歯科衛生士が何を行い、患者さんとどういう会話をしてしるのかがほとんど分からなくなってしまいました。そして1度患者さんを担当し始めることによって新人の頃のように自分の仕事をチェックしてもらうきっかけがなくなってしまいました。そうすると自分自身が疑問に思ったことは他の歯科衛生士に聞いてアドバイスを受けることができますが、なかなか気づきにくい事柄については全くの修正されないまま気づくことなく日常の診療に携わることになってしまいます。それではいけないことに初めて気付いたのがこの検定の2日間でした。毎日の診療をこなすのが精一杯になりがちで、こなすことで仕事が出来ていると錯覚しているのだと感じました。検定合否の基準として明記されている事柄は本当に基本的なことばかりで、それを読む限りでは普段自分も出来ていると思っているのですが、他の人の目から見たのでは出来ていないことがあるとういうことがはっきりとした日でした。

「気をつけてやっている」と「出来ている」の違いでした。検定後、口腔内写真は菊地歯科で撮影規格設定を変更し、自分でも撮影後はチェックをすぐにすることにしました。確実にこなさなければならないことについてはきちんと明文化し新人歯科衛生士が来た際には、どの指導者が行っても同じように出来るように準備に取りかかれるきっかけにもなりました。受講してきたことを他のスタッフに話すことにより、菊地歯科では当たり前のことでも他では違うことがたくさんあることを知ってもらうことも出来ました。そして自分のスキル、技量の評価は誰かにチェックしてもらうことの大切さの再認識しましたし、それを患者さんにきちんと評価してもらえているのかが来院者率で、その数値を恐れずしっかり認知し改善策を見つけ実行できるかに留意し、毎日の診療を「流れ」としてとらえないことが学びでした。そして他医院の歯科衛生士を始め歯科医師とのディスカッションをすることができ、自分が何を考えているかを他の人に言葉で伝えることが出来るきっかけが与えられたことにより、「自分がどうしたいのか」「今、何に価値を置いているのか」をしっかりと理解でき、うれしかった時間でした。

最初は「検定」という言葉におじけづき、受講したり検定の結果により気持ちが落ち込んだこともありましたが、今となっては「今までの自分には何が足りないのか」「自分には何が出来るのか」「目標は何か」を思い描くことができ、これからの歯科衛生士生活に良い分岐点でした。私にとっては検定を受けたというよりも、学ぶことが多かった体験だったように思います。

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