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【わたなべ歯科】 ハーフ&ハーフセミナー
■開催報告
渡辺 勝・長山和枝(わたなべ歯科)
ものすごくいい会でしたね! 真面目に、感動してしまいました。
一番は、あの日も言いましたけど、「歯医者さんに行きたい!」と思っちゃう自分がいたこと。で、そう思った一番の理由は、「衛生士さんが主役」という渡辺さんの想いが、会全体に溢れかえっていたからだと思います。皆さんの熱い思いに触れられてよかった! 会場の聴講者ひとりひとりの思いも熱かった! そんな中に、いることができただけで楽しかった! そういう一日でした。(NHK『ためしてガッテン』プロデューサー・北折 一)
6月15日(日)に「ハーフ&ハーフセミナー」をフレンディア(川口市)にて行いました。新潟、奈良を含む遠方からの参加者も含め満席70名以上の参加者となり、急遽会場を広げるなどして対応し熱気溢れる一日を過ごすことができました。
まず、アイスブレイクはLife Energy Cleationの淺田さん。フレンドレッドを絡めた自己紹介と淺田流ジャンケン占いで、緊張している発表者の心を見事にほぐしてくださいました。参加者とも一体になったところで、フレッシュなプレゼンターの発表開始。今回の発表者はほとんどが初めてのケースプレゼンテーションでしたが、皆さん、自分の疑問を自分の言葉でしっかりと発表しており、素晴らしい発表でした。教科書的な質問ではなく、臨床に真剣に向き合ってからこそ出てくる素直な疑問は、参加者の共感を呼び、会場からはあたたかいアドバイスが沢山出てきました。
また、今回コメンテータには、各分野でのスペシャリストとして、歯周病では島田さん、コミニケーションで淺田さん、EBMの豊島さんにお願いしていたのですが、その豊島さんに臨床でのエビデンスの使い方を含め、総括したコメントをいただきました。
ランチョンセミナーにも引き続き登場していただきICDAS IIのわかりやすい解説。難しくなりがちなテーマですが参加者も真剣に聞き入っていました。
午後は皆さんお待ちかねの「ためしてガッテン」のプロデューサーの北折さん。番組の作り方と絡めて、「ついつい行動に移す仕組み」そして、「継続させるコツ」後半は参加者の興味が多い「ダイエット」に関連してお話してくださいました。終了後北折さんからは冒頭のようなコメントをいただきました。参加してくださった方々、本当に有難うございました。また、北折さんのご好意で、講演内容に関しての資料、DVD撮影の許可をいただくことができました。ご興味のある方は事務局までご連絡ください。
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■かけがえのない経験
都丸香織(あすなろ歯科)
今回、ハーフ&ハーフセミナーにて初めて自分の症例について発表させていただきました。自分自身の成長に繋がる良いきっかけになったと思います。
歯科衛生士として日々何人もの患者様と関わっています。私にとって、患者様と関わりをもつ中でやはり一番悩むことは、自分の思いを伝えること。今回午後の講師として招いた「ためしてガッテン」のプロデューサーである「北折 一さん」がおっしゃっていた通り、「伝える」と「伝わる」は全く違うもの。しかし、日々の診療の中で忘れがちなところなのではないでしょうか?
私たちは日々患者様に、口腔内の情報を伝える立場にいます。伝える立場にいると、伝えた=伝わったと思いがちです。しかし、それはこちら側の一方的な考えであることを私自身の中で再認識させられました。そして、実際にハーフ&ハーフセミナーの舞台で皆さんの前で発表をさせていただき、私の思いは果たして伝わったのだろうか? 何か参加してくださった皆さんの胸に届くものはあったのだろうか? とても、不安でした。
最後に主催者である、渡辺先生・歯科衛生士の長山さんのご配慮で、参加者からの感想文とご意見をいただくことができました。その感想は私の胸を熱くするものばかりでした。「発表とても良かったです」「その気持ちとても分かります」「思いが伝わりました」などの感想をたくさんいただくことができました。
今回の発表は100点満点で評価するとすれば半分にも満たないものでしょう。しかし、私の発表を通して、参加していただいた方に何か届けることができたなら、私が発表をしたことに大きな意味があると思います。また、私の思いが伝わったことは今後、私自身の成長の大きな糧になると実感しています。他者に対して、自分の思いを伝えることの難しさ、伝わらないことへのもどかしさが常にあります。しかし、その難しさがあるからこそ、歯科衛生士という仕事にやりがいを感じているのかもしれません。そんな中での今回の発表は自分の思いをかたちにして、結果を得ることができたことは自分にとってかけがえのない経験になりました。
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■ハッとさせられる意見 すぺしゃるなコメンテータの的確なアドバイス
山下理絵(ビジョンクエスト)
セミナーというと、ただ発表者の話を聞いてというものが多いですが、今回は「私だったらどうするか?」の視点を忘れることなく、意見交換を行うことができました。参加者から発表者に対して優しさのあるコメント、私には思いつかないようなハッとさせられる意見、そして、すぺしゃるなコメンテータの的確なアドバイス、どれをとっても本当に勉強になることばかりでした。
参加している方も、歯科衛生士や、歯科医師の方だけでなく、受付、歯科助手の方も多く参加していたことが興味深かったです。
そして、午後からは、おなじみ『ためしてガッテン』のプロデューサー北折 一さんの講演。健康情報を与えるプロとして、その極意もちりばめられた講演となり、北折さんの話に引き込まれていました。
歯科衛生士なら、情報を伝えながら患者さんの表情やあいづちの仕方から、興味があるのかないのかがわかるので、すぐに軌道修正を行うことができます。しかし、テレビというものは、視聴者に興味がなくても修正できない。そのような環境の中でどう視聴者に興味をもってもらい、どう伝えていくか。自分が伝えたいことだけを一方的に伝えるのは情報ではない。という言葉にはっとさせられ、今まで私のしていたことは情報提供ではなかったのではないかと、今までことを考えるきっかけを与えてくださいました。
今回のセミナーを通して、コミュニケーションの大切さを一番に考え、大変勉強になる一日を過ごせました。
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■不思議な共通点を発見できました
佐藤寿江(内田歯科医院)
今回のセミナーでは、「誰が私に喜びをくれるのか?『幸せな人を創造できる』幸せ」が、私に喜びをくれる… という北折さんの言葉が印象に残っています。
そういう意味では、NHKのプロデューサーの北折さんと、私たち医療に携わる者の不思議な共通点を発見できました。
午前中の症例発表もまさに、患者さんの健康のために… 勿論、それが患者さんの幸せと捉え、何とか口腔内を良くしよう… そのために自分ができる戦術、戦略を考え、奮闘している歯科衛生士さんたちの姿を見せていただきました。一緒に問題点や疑問点を考えてみましたが、少しずつ患者さんが良い方向に向かうことが私たちの喜びです。難しい症例のときは、その感情がより強くなります。そんな思いを共有できました。
北折さんは番組を作りあげるとき、テレビの前の人の心理状態をコントロールするように伝える工夫を常に考えています。その反応は視聴率や番組中からかかってくる電話などで判断され、手ごたえを感じたときが最高の喜びとなるそうです。
「喜び」=「うれしい」と思うことで脳から快楽物質が出て、また人が頑張ろうという気持ちへの最短距離になるそうです。
人に何か情報を伝えるという行為も北折さんと私たちの共通な部分です。北折さんがお話ししてくれた伝える工夫は、私たちもすぐに取り入れられるものでした。
少しでも伝える情報を面白くする… 遠くて目に見えない目標には負けやすいので、「近く」「目に見えるように」「楽しく」感じるように、作戦を考える… などでした。
セミナーの最後には、自分なりにそれを踏まえながら、初対面の方と夢を語りあったのですが… うまく伝わったでしょうか?
セミナーで聞いた情報や、その時持った気持ちを忘れないためにも、うまく医院で活用できる工夫が必要だと思いました。そして、フレッシュなプレゼンターの方々のエネルギーに負けないよう、患者さんと向き合い、いつも脳からβエンドルフィンが出るような歯科衛生士として、幸せな生活を送るお手伝いを今後も続けていきたいと思いました。
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■ゴールの違い
塩原康弘(鶴見歯科医院)
まず、新人の歯科衛生士さんたちは普段から自分の受け持った患者さんの口腔内の健康を考えており、また、リコールの間隔をどのくらいにすれば良いのかといった悩みも伝わってきましたし、大変すばらしいことだと思いました。しかし、PCRのパーセンテージを下げることに着目しすぎているのではないのか、実際のところ患者さんの考えているゴールと新人の歯科衛生士さんの考えているゴールとのギャップがあるように思える面もありました。総括すると治してあげようとする気持ちが先走っている部分はありますが、今のままで、情熱をもって続けていただければ必ず患者さんの幸せにつながるのではないかと感じました。
EBMerなら喜ぶこと間違いなし
ランチョンセミナーは、EBMerなら喜ぶこと間違いなしの豊島先生ことキムチさんの解説。ARR、RRR、NNTとは何か、日本のローカルルールであるカリエスの臨床的検出基準によるカリエス診断で削っていたカリエスはもう削らなくて良いというICDAS IIの解説をして頂きました。
「ついついブラッシングをしてしまう」という行動変容
午後は「ためしてガッテン」のNHK科学・環境番組部専任プロデューサーである北折 一さんによる「ガッテン流伝える・伝わる! セミナー」を楽しませていただきました。伝えたい番組内容であっても、観てもらわなければ、相手に伝わらなければ意味がない。これは、歯科でもいえることで、伝え方一つで「ついついブラッシングをしない」から、「ついついブラッシングをしてしまう」という行動変容につなげるテクニックが必ずあります。そして、もう一つ、腹周りの脂肪は美味しい食事、幸せの結果ではなく、間食を続けた結果の汚れたモノで、脳の性質を逆手に取った北折さん実体験のダイエット法でした。体重計の細かいグラフを書き、減少することが脳の快感になれば良いという内容でした。自分も2〜3ヵ月で約20kgダイエットし、リバウンドなく過ごしているので、とても楽しかったです。
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■“伝わる! 感想文”
武内淳子(ゆきお歯科医院)
午前の部は「わくわく!ワークショップ!」。まずは、“カリエスリスクの高い小児とその親へのアプローチ”、 “唾液量の少ない方へのアプローチ”、“上がるプラークスコア”、“リコール間隔の判断基準について”、“初めて重度歯周病の患者さんを担当して”、“中高生へのアプローチ”についてのプレゼンテーションでした。それぞれの皆さんが悩んだこと、アプローチの仕方などを近くの席の人たちで話し合いを行い、提案をする。その後、コメンテータの豊島先生、浅田先生、島田さんが行う。という形式で進めました。近くの席の人と話すと、「こんな時どうしてる?」「そうねー」と話が盛り上がり、どのトピックについても話し始めると初めてあった人なのに会話は止まらなくなりました。発表者の皆さんは、フレッシュな歯科衛生士さんも規格性の高い写真や資料を用意して、時間内にきちんと話をまとめる。すごい! (わかりやすい!)やばい!(写真うまい!)驚嘆すると同時に、自分達は… と、ついつい比較し、内心、冷や汗を流していました。
お弁当を食べながらのランチョンセミナーは、キムチさんによる(どなたかと思ったら実は豊島先生でした)ICDAS IIの紹介でした。イギリスのカリエス判定基準は日本のC1、C2とは全然違うことに驚き、ヨーロッパの人たちとの意識の格差、そして、日本の歯科医療界全体で考えた時の格差… 考えさせられました。私たちはクリニックでの歯科医療サービスなので、「この考えだね」と後で院長と話をしました。
午後はNHKの「ためしてガッテン」のプロデューサー、北折一さんの話。「テレビではどうやって視聴者を引き付けるか」は日常の臨床の中で、患者さんの関心をどうやって引きつけるか、ということにとても参考になるお話でした。翌日の月曜日には早速、歯周病の説明で「ビジュアルに、擬人化して、自分事化して」を意識して患者さんと話してみました。確かに患者さんもちょっと楽しく理解してくれたかな!?
北折さんのお話の後半はメタボリックシンドロームの話と“測るだけダイエット”。朝晩体重を測るだけで、体重が減る。まさか。と思いましたが、実際今朝まで3回図ったところ、北折さんのお話どおり、右肩下がりなのに驚きました日50グラム体重を減らすことの積み重ねで、10日で500グラム。100日で5キログラム。「ちりも積もれば山となる」この視点は今までありませんでした。
最後に、隣の人と自分の大切にしていること、夢について、話し合いました。家に帰るとその方からメールが届いていてとても嬉しかった。懇親会でもいろいろな方と話すことができ、元気をもらい、「自分」についての再確認もできた中身の濃い1日でした。
「大切な情報は可能な限り面白く伝える」。感想文で試しました。できているでしょうか。
※ 感想文のうち内容の重複する部分は割愛しています。
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