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相談

2000年10月20日
投稿者:marucoo
タイトル:親不知で・・・

はじめまして左下に真横に生えている親不知があります。以前からときどき痛みはあったのですが、最近やっと歯医者の方へ行き、大学病院の口腔外科の方に行きました。そこでいろいろ見てもらったのですが、親不知があったっている左奥歯が根っこの部分から虫歯になっているとのことで、親不知を抜いてからも奥歯の治療は難しいと言われました。虫歯の治療が出来る部分だけ治療するか、入れ歯のようなものにしてしまうか、親不知と奥歯の2本を抜いて親不知を奥歯の代用に移植するかの方法があると言われましたが、いったいどうしたらいいものかと・・・まだ20代なので入れ歯には抵抗が大いにあります。でも、根っこの虫歯をほっておくのにも・・・やはり親不知を移植した方がいいのでしょうか? 移植をする場合は、保険の範囲で出来るのですか?それから、顎の神経が近いので最悪の場合唇等に麻痺が、一時的か一生残るかもしれないと言われました。最悪本当に一生残ってしまうのでしょうか? 教えてください。


回答

2000年10月21日
Re:親不知で・・・

卒後16年の歯科医です。親不知の抜歯に関しては不安が多くつきまといますね。症状も時々発現しているようですし、抜歯自体についてはもう決心されているのですね。あとは手前の歯の虫歯の治療をどうしたらよいかということですが、「虫歯の治療が出来る部分だけ治療するか、入れ歯のようなものにしてしまうか、親不知と奥歯の2本を抜いて親不知を奥歯の代用に移植するか」の三つの方法を選択肢として提示されたようですが、実際の親不知の傾斜や位置、手前の虫歯の状態もわかりませんので、どの方法がよいかということについては残念ながらお答えしかねます。

どの方法もメリットとデメリットがあると思いますので、十分に説明をしていただいて主治医の先生と御相談して下さい。また、移植に保険が適応されるかという点は、保険適応の条件にあえばできます。(親不知の歯根がまだ完成していないものに限られます)そしてどの方法で処置をしたとしてもその後の定期的なチェックをしていかれることをお勧めします。そして術後の知覚麻痺に関してですが、下の埋伏している親不知の場合、歯根が歯の神経や舌の神経に接近している場合があり、その頻度はかなり低いですが 抜歯の時に神経を刺激して麻痺が生じる時があります。知覚麻痺からの回復の期間は、その損傷の程度によって数週から数カ月まで様々ですが、稀に数年からさらに長引くこともあるといわれています。親知らずの萌出方向や位置関係、あごの骨の状態、歯根の形態等の条件によって異なるかとは思いますが、抜歯自体が外科処置でありますから大なり小なりの危険は伴うことと思います。

しかしその親知らずをそのままにしておくことで将来起こりうる事態とその危険性も考えておかなければならないと思います。術後の不快症状について説明を受けると不安になられる方もおられますが、私たちは起こる可能性のある事柄に関しては説明をする義務があります。先生があなたに説明をしてくれたのは「可能性」についてで、実際の施術の時にはそれらの起こりうる状況に対して細心の注意をはらいながら、最善を尽くして下さるものと思います。特に大学の口腔外科に通院されているようですので、そこでは口腔外科の専門医がおり、抜歯時の局所の管理から全身の管理までできる設備も整っていますし、術後の様々な症状に対しても適切な対応をとっていただけると思います。

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